依 代 ( よ り し ろ ) と 社 ( や し ろ ) の 出 会 う 地 点

画 家 ・ イ ラ ス ト レ ー タ ー  大 槻 香 奈
激 陶 者 集 団 へ う げ 十 作 ・ 陶 芸 家  木 ノ 戸 久 仁 子

家 と 石  - 依 代 の 在 処 -
An exhibition by OHTSUKI Kana & KINOTO Kuniko
“Home & Stone - Whereabouts of the spirit-dwelling object - ”

 

[日 程]  2017年9月21日(木) - 26日(火) ※会期中無休

[時 間]  午前11時 - 午後7時

[会 場]  白白庵(3階企画展示室)

白白庵ならではの、異ジャンル作家同士の作品を通じて化学反応を生じさせる恒例の二人展。
今回は、画家・イラストレーターとして各メディアで話題を集める大槻香奈と、激陶者集団へうげ十作の一員でもある陶芸家の木ノ戸久仁子の二人を白白庵・石橋圭吾がカップリング。全くの初顔合わせから始まり次第に共通の視座を探りあて、新作を携えて臨みます。
大槻香奈は白白庵の前身・neutron時代から「少女」の姿を通じて現代の空虚さを描き、震災後に変貌する時代性を「さなぎ」で表現してきました。
そして今最も取り組んでいるモチーフが「家」なのです。
「から」(空・殻と書き表すことができる)であることを前提とし、家族という住人が住まうことによって様々に変化・変容する器である「家」を通じて、大槻のイメージは過去・現在・未来を行き来し、現代の日本の姿を描こうとしています。
一方、木ノ戸久仁子は一般的な陶芸作品とは趣を変え、釉薬(うわぐすり)に様々な加工・着色・変化を加えることにより、まるで自然に形成された「石」であるかのような物体を作り出そうとしています。
そもそもは海外からのお土産の石に感動し、着想を得たことに始まるそれを「ニセ石」と称したこともありますが、現在は「稀晶石(きしょうせき)」と名付けています。 人工の石ではありますが、人智を超えた存在を生み出したいという気持ちも込められているのでしょう。

石 は 人 間 の 住 む 家 の 支 え に な り 、 自 然 の 猛 威 を 受 け て 崩 れ 去 り 、 瓦 礫 と 化 す
石 は 神 が 宿 る 依 代 と し て 祀 ら れ 、 家 (社) が 外 箱 の よ う に そ れ を 包 み 込 む


二人の作家の日々の考察と制作の交わる地点に、どのようなエピファニー(顕現)が見られるでしょうか。

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★ レ セ プ シ ョ ン パ ー テ ィ ー 開 催 ! ★
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 日 時  9/23(土祝) 16:00-19:00 《参加無料・予約不要》
 作家二人が揃って在廊し、皆様と歓談のひとときを過ごしたいと思います。
 お酒と簡単なおつまみを用意致します。

【企画・ディレクション】
・石橋 圭吾 ISHIBASHI Keigo(白白庵|有限会社ニュートロン)


大槻 香奈 OHTSUKI Kana (絵画 / 東京・京都)
1984年生まれ。京都出身、東京在住の美術作家。2007年より活動をスタートし、国内外問わず様々な展覧会に参加。現代日本を「蛹」的に捉え、そこで生まれゆくものと死にゆくもの、またそれらを内包する世界の姿を客観的視点で描く事を試みている。
代表的シリーズであるアクリルで描かれた少女のポートレートをはじめ、抽象表現、立体、イラストレーションなど、年々表現の幅を広げている。
http://ohtsuki.rillfu.com
http://ohtsuki.blog102.fc2.com

「家かもしれない」 2017年
273×273mm / ケント紙・アクリル
「かざり01」 2017年
140×180mm / ケント紙・アクリル
「十字線」 2017年
158×227mm / ケント紙・アクリル

【個展】
2007 「再生回路」(digmeout ART & DINER / 大阪)
2008 「わたしの海について」(北鎌倉小舎 / 神奈川)
2009 「生み出す無」(The Artcomplex Center of Tokyo / 東京)
2010 「すべてになるその前に」(neutron tokyo / 東京), 「雲と石」(neutron kyoto / 京都)
2011 「乳白の街」(neutron tokyo / 東京)
2012 「地平線は羽化する」(くちばしニュートロン / 京都), 「母なる水平線」(京都嵯峨芸術大学 / 京都)
     「みんなからのなか」(neutron tokyo / 東京)
2013 「みんなからのなか+」(DMOARTS / 大阪)
2014 「生処に帰す」(The Artcomplex Center of Tokyo / 東京)
     「大槻香奈実験室その1 16歳少女ポートレートを描く」(gallery near / 京都)
     「りぼん解ける」(DMO ARTS / 大阪)
2015 「大槻香奈実験室その2 かみ解体ドローイング」(ondo tosabori / 大阪)
     「大槻香奈実験室その2 かみ解体ドローイング/東京編」(ondo kagurazaka / 東京)
     「過去から現在まで」(京都嵯峨芸術大学 / 京都), 「空の殻(からのから)」(DMO ARTS / 大阪)
     「大きな家と小さな家」(Theater Cafe / 愛知), 「わたしを忘れないで。」(The Artcomplex Center of Tokyo / 東京)
     「おやすみからのおはよう」(ギャラリー創治朗 / 兵庫)
2016 「-FACES-」(gallery G / 広島), 「大槻香奈 春のオープンアトリエ2016」(ondo tosabori / 大阪)
     「PUPA」(綠光+marüte gallery / 台湾), 「過去から現在までⅡ」(嵯峨美術大学 附属ギャラリー / 京都)
     「OKA-ERI」(Theater Cafe / 愛知), 「空家と蛹器」(白白庵 / 東京)
     「神なき世界のおまもり」(ギャラリー創治朗 / 兵庫)
2017 「家」(ゲンロン カオス*ラウンジ五反田アトリエ / 東京), 「でたりはいったり」(gallery G / 広島)
     「春のオープンアトリエ2017」(ondo STAY & EHIBITION / 東京)

【キュレーション展】
2017 「揺らぎの中のせいとし展」(ギャラリー創治朗 / 兵庫), 「あたらしい家」(嵯峨美術大学 附属ギャラリー / 京都)


木ノ戸 久仁子 KINOTO Kuniko (陶芸 / 滋賀)
【略歴】
1976 滋賀県に生まれる
1995 登り窯窯元宗陶苑にて作陶をはじめる。若手オブジェ集団SEEDSに参加
1998 ニュージーランドにて一年間作陶
2001 信楽窯業試験所釉薬科 修了。ニュージーランドにて三ヶ月間作陶
2002 京都に作業場をもつ
2004 信楽町に築窯
2011 比叡平に築窯

「稀晶石」削りガラ(インスタレーション・イメージ) 「稀晶石一輪挿し」 「稀晶石抹茶碗」

【個展】
1999,2001,2007 はねうさぎ(京都)
2004,2009 陶園(信楽)
2007,2009 小原ギャラリー(信楽)

【主なグループ展】
1995 「SEEDS」グループ展
1997 「SEEDS」巡回展(信楽伝統産業会館・マロニエ・大阪現代美術センター)
1998 「オークランドスタジオポッター展」(オークランド美術館 / NZ)
2002 「日韓若手交流展」(ソウル仁寺洞・滋賀県立美術館)
2006 「信楽若手陶芸選抜展」(ノリタケの森ギャラリー)
2008 「信楽ACT」に参加(信楽町街中)
2009 「信楽ACT」に参加、 「日本六古窯作家展」(越前陶芸村文化交流会館)
2010 「信楽ACT」に参加
2015 第四回「天祭 一〇八」(増上寺 / 東京), 激陶者集団へうげ十作展「青山事変」(白白庵 / 東京)
     激陶者集団へうげ十作展「ニッポニアニッポン」(まるごとにっぽん / 東京)
2016 「非凡栽」(伊勢丹新宿店 / 東京)
     神戸アートマルシェ2016・激陶者集団へうげ十作展「メリケンパークオリエンタル へうげもの」(神戸メリケンパークオリエンタルホテル / 兵庫)
     第六回「天祭 一〇八」(増上寺 / 東京), 激陶者集団へうげ十作展「浅草甲乙数奇合戦」(まるごとにっぽん / 東京)
2017 「ピーチガールズ・フェスティバル」(伊勢丹新宿店 / 東京), アートラウンジ・激陶者集団へうげ十作展(パークホテル東京 / 東京)
     激陶者集団へうげ十作展「WE LOVE HYOUGE」(白白庵 / 東京)

【受賞】
2008 「第19回秀明文化基金賞」






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